カテゴリ:飲食店開業ブログ / 投稿日付:2026/05/07 16:08
前回、グリーストラップを床下に埋め込まず、床上に置くことも技術的には可能とお話ししました。
しかし筆者は、これを推奨しません。理由は2つあります。今回はそのうちの1つ目を解説します。
■店舗内に「段差」が生まれる
グリーストラップを床上に置くということは、その高さ分(250〜300ミリ)だけ、厨房の床面が上がることを意味します。当然、客席側と厨房側の間に段差が生まれます。
逆スラブであれば、あらかじめ床が下がっているため、グリーストラップを埋め込んでも床面はフラットに保てます。床上設置では、この段差を解消できません。
■問題1:お客様への負担
バリアフリーの観点です。ご年配のお客様、車いすをご利用のお客様、あるいは酔いが回って足元がおぼつかないお客様まで、飲食店にはさまざまな方が来店されます。不要な段差は、それだけでリスクになります。
■問題2:従業員の労働環境への影響
わずかな段差でも、毎日何時間も繰り返し越え続けるスタッフにとっては、確実に体への負担になります。飲食店の勤務時間は長く、しかも店舗は長期にわたって使い続けるものです。
■「厨房だけ床を上げればいいのでは?」という疑問
「厨房側の床をまるごと盛り上げて作れば、少なくともお客様側のバリアフリー問題はクリアできるのではないか?」
鋭い視点です。しかし、筆者はこれも推奨しません。その理由については、次回のコラムで詳しく解説します。
※このシチュエーションは、厨房区画の基礎部分にグリーストラップをおきた、その上辺まで厨房区画を盛り上げる工法です。
これとは別に、厨房の床面においてしまう工法もあります。
これだと、確かに厨房面が客席面より上がってしまうことはないのです。多大、別のテクニカル面や不都合もあるのですが。。。
この話は、またいつか。。。
画像引用 :石岡市




